映画 『晩春』 淡々と人生は進む。そして我々は年を取る。
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作成日時 : 2006/01/10 16:16
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小津安二郎と鎌倉はすごく深い縁があるけれど、僕は鎌倉に住んでいながら、小津安二郎の墓にお参りに行ったこともないし、特別な小津安二郎ファンというわけでもない。でも原節子さんに会うことはあるのだろうか? そう考えると鎌倉はとても不思議な世界である。
鎌倉の町を、何気なく散策していると小津安二郎の映画を思い出すから不思議である。特にこの『晩春』では、鶴ヶ丘八幡宮でお財布を拾う杉村春子なんてエピソードを、ふと思い出す。
そういえばよく財布を拾う。財布ばかりではない。小銭なんかはしょっちゅうである。いちいち交番に届けていたら大変なので、一応1000円以上は必ず届けるようにしている。それでも10回近くは交番に行ったかもしれない。まぁいいや。この話はまた今度。ちょっとホラーのようだから。
『晩春』に話を戻すと、結婚式に向かう家から、最後に残った杉村春子がくるりと、忘れもんないかとチェックしてから部屋を出ていく。このあたりの演出に「あっ!」と思った人も多いんじゃないでしょうか? えっ。わからないって? ネタバレだって? こういうのはネタバレじゃないと思いますけど。だって大筋のストーリーには全然関係ないから。
小津の映画を観ていて「すごい」と思うのは、本当に人生なんて淡々と進んで、それでいてしっかりドラマティックだったりするんだなぁ、と思わされてしまうところである。そうやって我々は年を取るようだ。それにしても僕の人生もそろそろ晩春なんてものじゃなくて、白秋の時期になってきた気がする。そろそろなんとかせねばいかんね。
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