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黒沢清監督の映画は『CURE』『ニンゲン合格』そして“花子さん”の登場した短編『学校の怪談 物の怪(け)スペシャル』など、ちょこちょこ観ている。昔の『しがらみ学園』(8ミリだった)や『ドレミファ娘の血が騒ぐ』も観た。その頃は「なんだこのひとは」と思っていたが、『CURE』が意外と悪くなかったし、何より“花子さん”の登場した短編『学校の怪談 物の怪(け)スペシャル』がすごく怖かった。 そんな彼が2000年に発表していた映画が『回路』。最近やっと観ました。インターネットの中に潜む恐怖……などという言い回しで宣伝されていたね。実際に観てみるとそんな生やさしい映画じゃなかった。これはゴダール的ホラーですね。いや、ある意味でゴダールすらも超えてしまった。ただし、ゴダールを超えてしまったら、ジョン・カーペンターになってしまった、という感じがしないでもない。 女優の中では、小雪が良かったですね。彼女はテレビに登場するとさほどセクシーな感じがないのだが、この映画ではとてもセクシーに感じられた。多分、僕だけかもしれないけれど。麻生久美子も悪くない。悪くないけど、そんなに良い感じもしなかった。もっと彼女の良さを前面に出せる映画がある気がする。加藤晴彦はとてもよかったな。彼の普通さはすごく良いです。 黒沢監督は、年ごとに成長し、自信を持ち、そして非常に面白い映画を作り上げている気がします。彼の渾身(なのかな?)の一本だろう。『回路』は日本の映画史上に記録される作品としてもおかしくない何かがある。映画のテーマにあるのは「孤独」なのだが、この映画の中にはあらゆる孤独が入っている気がする。その孤独が恐怖となるというような単純な図式ではないんだけどね。 こういう映画もあるんですね。まだまだ日本映画って捨てたものじゃないですね。あれ? でももう何年も前の映画だった。えっと、この映画の評価は? あまり良くないって? こりゃ監督じゃなくて観客が悪いのかな。 理屈をこねて見る映画じゃないし、かといってストーリーを追っていく映画でもない。だけど久しぶりに出会えた正真正銘の映画です。超おすすめ。 |
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